step.7-1 定期的なメンテナンスの仕込み方をおさらいする
まずは「定期的なメンテナンス」を実現する 3 つの方法をおさらいしておきましょう。
※より詳しくは「“箱” を使い分ける ~概要編~」の章をご覧ください。この Step.1 では簡単におさらいをするだけです。
概要編の章では、「定期性を守る 3 つの方法」として以下を挙げました。
定期的な予定機能
ルーチンタスク
ルーチンエリア
実は、このチュートリアルでも既に多用しています。というわけでクイズです。
(!) このチュートリアルでは、上記 3 つのうち、どれを使っていたでしょうか?
答えは後で書きます。使ったのは 1 つだけです。ちゃんとチュートリアルをしてきた方なら、「ああ、あの面倒くさいやつか」とか「転記ばっかさせやがって」と不満を抱いているかもしれませんね。
幸いにも、少なくともあと 2 つ、別の方法があります。もっと楽な方法もあるかもしれません。一通り知っておいて損はありません。
ここで、概要編の章で取り上げた比較を再載してみます。
さきほどの答えを書きますと、使ってきたのは「ルーチンエリア」です。
ルーチンエリア
チュートリアルでは「日曜日にやること」のようなエリア(ルーチンエリア)を確保しておき、そこにタスクを入れておいた上で、毎朝そこから補充していく――そんなやり方をしました。
紙とペンだけで行える(つまりアナログな手段でも実現できる)ほど易しいですが、いちいち転記が必要で、正直言って面倒臭いやり方です。
もう少し楽できるやり方が、あと 2 つあるのです。どちらもデジタルになりますが、手作業はグンと減ります。
定期的な予定機能
カレンダーアプリには「毎日繰り返す予定」「毎週日曜日に行う予定」といった定期的な予定を仕込む機能があります。これを使えば、ルーチンエリアよりは少し楽をできます。
たとえば日次レビューを毎日 20 時に行いたい場合、定期的な予定としてそのようにセットしておくだけです。セットしておけば、20 時前にカレンダーアプリが知らせてくれます。
基本的に、この定期的な予定機能がベストかと思います。簡単に使える上に、ルーチンエリアみたいな手作業もないので、楽なのです。
ルーチンタスク
最後の一つ、ルーチンタスクは、ちょっとマニアックです。カレンダーアプリではなくタスク管理ツールが備える「定期的なタスクを実現する機能」です。
そもそもタスク管理ツールにはデイリータスク(今日やるエリアとそれ以外に分け、今日やるエリアを今日中にすべて片づけたら終わり)機能があります。これを前提にして、「指定した頻度でのみ “今日やるエリア” に登場するタスク」という概念をつくります。これがルーチンタスクです。
たとえば日次レビューを毎日 20 時に行いたい場合、ルーチンタスクとして「日次レビュー(頻度=毎日)」を新規するのです。そうすると、この日次レビュータスクは、毎日 1 個だけ今日やるエリアに登場するようになります。私たちが毎日欠かさず今日やるエリアを見ているとするなら、この日次レビューは「毎日やるタスク」に他なりません。
……とまあ、中々にややこしい概念ですが、便利なのも事実です。上記の表には「時単位で拘束されるか」という列がありましたが、ルーチンタスクには時単位の拘束がないのです。今日やるエリアに登場したものを、いつやるやればいいかは、あなたが選べます。日次レビューは、21 時や 18 時に行っても良いのです。
逆に、カレンダーアプリの定期的な予定機能だと、そうはいきません。20 時なら 20 時手前にしか知らされないので、あなたは 20 時に日次レビューをしなければならなくなります。この「時単位の拘束」は、ある程度いいかげんに過ごしたい場合には結構なストレスとなるのです。
さて、おさらいが終わったところで、一つ手を動かしてみましょう。
(!) ルーチンエリア以外の方法にもアプローチしてみます。以下手順を行います。
1: 定期的な予定機能とルーチンタスク、どちらかを使ってみたいと思いましたか?
2: 「別にルーチンエリアで良い」という方は、ここで終了です
3: もし定期的な予定機能を使ってみたい方は、お使いのスマホ・パソコンのカレンダー機能を起動してみてください
4: もしルーチンタスクを使ってみたい方は、Todoist に会員登録してログインしてみてください
Google アカウントや Facebook アカウントも使えます
5: 試しに「日次レビューを行う」というタスクを、頻度=毎日で登録してみましょう
いかがでしたか。意外と簡単に利用開始できたのではないでしょうか。ルーチンエリアが嫌な方は、これら 2 つの方法を使っていきましょう。